こんにちは。発達障害児の子育て専門カウンセラーのHERAI(ヘライ)です。
シリーズ「発達障害の素朴な疑問にお答えします」始めます!
発達障害お子様を育てている方、定型発達のお子様を育てている方、子育ては未経験、ありとあらゆる方に発達障害の実態を知っていただきたいと思っています。
Q.発達障害は病気ですか?
「発達障害」という言葉は一般的にもだいぶ知られるようになってきています。
でも言葉が独り歩きして、当事者以外で実態を把握しているかたは少ないように感じます。
そこで、発達障害に関する素朴な疑問に答えていきたいと思います。
本日は「発達障害は病気ですか?」という疑問にお答えします。
A.発達障害は病気ではありません
発達障害という病名はありません。様々な症状の総称です。
発達障害の診断や診察を精神科で受けること、一部の症状に対して投薬がされること、
他に○○障害という名のついている病気があることなどが原因と思われます。
じゃあ、病気でなければなんなの?と思われますよね。
発達障害は生まれつきの脳機能の凸凹です
脳機能?凸凹?なんだかよくわからない言葉が出てきましたね。
脳機能とは、脳の働きのことです。脳にはいろいろな働きがあることはご存じですよね。
運動に関する脳、言葉に関する脳、気持ちに関する脳、視覚に関する脳など様々な働きを持っています。
それらの働き全てを脳機能と言います。
凸凹とは何でしょう。この字はでこぼこと読みます。
人間の脳は生まれたての時はとても未熟で、約10年かけて大人の脳へと発達していきます。
その過程で色々ある脳機能の一部は早く発達、一部はゆっくりと発達する、発達の仕方に凸凹がある状態、それが発達障害です。
どうしてこのような凸凹が生じるのかはまだ解明されていません。
しかし、これは生まれつきのものなので、病気とは違うのです。
例えば、記憶のいい人っていますよね
あなたの周りにものすごく記憶力のいい人っていませんか
出来事の日時を詳細に覚えていたり、一度あった人の顔と名前を忘れていなかったり。
駅の名前や好きなヒーローものの怪獣の名前を全部言える子なんていうのもありますね。
わが子はエレベーターのボタンを見ただけで、どのメーカーの何の機種かまでわかります。
これも発達障害の特性の一つです。脳の記憶の部分の発達が良いという例です。
記憶力の良い人すべてが発達障害であるというわけではありません
「障害」=「できない」という印象を持たれがちですが、障害のない人と同じくらいにできること、
それ以上にできることも多く持ち合わせているのです。
発達障害は伸ばすべき一つの個性です
発達障害が病気ではないということがおわかりいただけたでしょうか。
発達障害は脳の機能の凸凹によるもの、つまり一つの個性です。
発達障害のあるお子さんを育てるうえで、発達障害は病気ではないという認識を持つことは、子育ての基礎となります。
病気だったら治そう、個性だったら伸ばそう、考え方が真逆ですよね。
お子さんの個性を伸ばす子育てがしたい、でもなかなか現実は難しくて…という親御さん。
安心してください。私もかつてはそうでした。
同じ悩みを抱えていたカウンセラーに、一度今のご自身の悩みを打ち明けてみませんか?