こんにちは。内なる力を発揮させるカウンセラーのHERAI(ヘライ)です。
暑い日が続いてますね。夏休みが始まり、日々の忙しさに拍車がかかりお疲れも増しているのではないでしょうか。
長時間お子さんと一緒にいると、気になることも多いですよね。
特にお子さんの暴言にイライラしたり、心を痛めている方も多いのではないでしょうか。
今日はお子さんから暴言を受けたときの対処法について考えてみましょう。
子どもはなぜ暴言を吐くのか
お子さんの暴言、どんなことを言われたことがありますか?
「バカ」「あほ」「くそばばあ」「消えろ」「うざい」「きもい」「死ね」など
どこで覚えたのか不思議なほど、子どもは様々な暴言を発します。
このような言葉は、言葉の持つ力が強く、インパクトが大きいのが特徴です。
子どもはインパクトのある言葉が大好きで、すぐに覚えて使いたがります。
大人よりも経験も語彙も少ないため、その時の気持ちを適切な言葉で表現するのは難しく、暴言を反射的に使ってしまうのです。
しかし、これらの暴言は本心ではありません。
暴言を言われたら、付き合ってはダメ
子どもの暴言を聞くと、当然腹が立ちますよね。悲しくなることもあるでしょう。
しかし、子どもの暴言は本心ではないため、大人がまともに受け取って怒り散らすのは避けましょう。
怒りは新たな怒りや恐怖を生み出します。怒りや恐怖の感情からは、子どもは何も学びません。
こうしてほしい、こうあるべきと信じていたものが裏切られたときに、嫌な感情が湧いてきます。
悲しみ、不安、苦しみ、後悔、恐怖、困惑…こうした感情が積み重なって、怒りが生まれます。
大人は、暴言を吐く子どもが自分の本当の感情と向き合えるよう、導いてあげなければいけません。
小学校教諭の行き過ぎた指導
今年の6月、福岡県の小学校で次のような出来事がありました。
問題が起きたのは、6月11日。4時間目の授業が始まる前の休み時間のことでした。
福岡県粕屋町の小学校で、担任の男性教諭が命を軽視する発言をした6年の男子児童を廊下に連れ出し、肩に腕を回して「一緒に死のうか」と言ったものです。
教諭はなぜ「一緒に死のうか」と言ったのか。何が起きたのか。学校と教育委員会が、7月19日に開いた保護者への説明会で、当時の状況が明らかにされました。
学校の説明によると6年生の男子児童が、担任の男性教諭が教室のエアコンのスイッチを入れ忘れていたことに不満を持ち「暑い、なんでつけてくれんやったと、死ね」と発言をしました。
この発言について別の児童から聞いた男性教諭が、「どうして死なないかんと?」となどと男子児童に問いただしました。
しかし返事がなかったことから男性教諭は、男子児童を教室の外の廊下に連れだし肩に腕を回して、窓際で「一緒に死のう、一緒に飛び降りるか」と言ったということです。
引用:RKBオンラインhttps://newsdig.tbs.co.jp/articles/rkb/1310444?display=1 より
さらにこの後謝罪がなかった男児に対し、教師は再び泣いている男児を引きずって階段まで連れていき「やっぱり、一緒に死のう」と脅したり、防火扉を蹴ったり叩いたりして大きな音を立て怒りを男児に示したということです。
児童は、エアコンをつけてほしい、暑いんだからエアコンを入れるべきだと思っていたのでしょう。
私はこの「死ね」は、暑さからくる不快な気持ちと期待に応えてくれない教師への失望から発した言葉ではないかと思います。
しかし教師は、児童の「暑いから何とかして」の気持ちは無視して、「死ね」という言葉だけに反応してしまいました。
本当は「死ぬなんて言葉を軽々しく使ってはいけない、言われたほうがどれだけ傷つくのか考えてほしい」と思ったのではないでしょうか。
教師はその気持ちを、落ち着いて言葉で児童に伝えるべきでした。
教師は児童の気持ちだけでなく、自分の本当の気持ちも無視してしまったと言えるでしょう。
怒りに任せ、児童を追い詰め恐怖で動けなくしてしまうのは、指導とは言えません。
暴言をやめさせる3ステップ
暴言を繰り返さないための3つのステップがこちらです。
「死ね」と言ったときの気持ちに寄り添う(気持ちがわからなかったら確認する)
「エアコンつけてくれなくて信じられんと思ったんやね」
「本当に死んでほしくて死ねと言ったんか?どういう意味で死ねって言ったん?」
「死ね」と言われたときの気持ちを伝える
「死ねと言われて、ものすごくショックやったよ。その言葉はこの世で一番人を傷つける言葉や、絶対に使わんとって」
「死という言葉を軽々しく使ってほしくない。言った方は簡単に言っているかもしれないけれど、言われたほうは何千倍、何万倍と傷つくんよ」
「死ね」ではなく他の適切な言い方を一緒に考える
「エアコンつけてくれないなんて信じられん」
「もう我慢できないから、お願いだからつけて」
一番重要なのは、③の段階で子どもと一緒に考えることです。
そして、子どもに必ず声に出して言ってもらいましょう。納得していなければ、言葉に詰まるところがあるはずです。
子どもが納得できるまで、根気強く一緒に考えてみましょう。
暴言への対応には受け入れる心が必要です
子どもの暴言に落ち着いて、怒りを抑えて対応することは、とても忍耐力のいることだと思うかもしれません。
しかし、子どものことを無条件の愛で愛していれば、それほど難しいことではないのではないのではないでしょうか。
無条件の愛とは、「そこにいるだけよい」と思えることです。何の役に立たなくても、いい子じゃなくても、賢くなくても、そのままであなたは価値があると思えることです。
生まれたての赤ちゃんは、お手伝いもしない、片付けもしない、勉強もしない、ただそこにいて泣いたり寝たりしているだけです。それでもなんて愛おしいと思いませんでしたか?
その気持ちを持ち続けてほしいのです。
その気持ちがあれば、子どもが暴言を吐いても、落ち着いて接することができるのです。
「親子のためのペアトレコース」では、そのような子育てに必要なマインドを整えていくともに、お子さんの問題行動への対処スキルも身につけることができます。
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大人も子どももすべての人が自分を好きと思え、笑顔で子育てができるよう応援しています。