【発達障害の疑問】番外編-ドラマ『ライオンの隠れ家』が教えてくれた「守る」と「成長」のバランス

おしえてー
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こんにちは 発達障害児の子育て専門カウンセラーへらいえつこです。

年の瀬ですね。皆さんご家族でお過ごしでしょうか?まだお仕事の方もいらっしゃるかもしれないですね。お疲れ様です。

さて今年最後のブログは番外編です。

 TBSドラマ『ライオンの隠れ家』ご覧になったでしょうか?

 兄弟二人の生活に突如現れた「ライオン」という少年との物語。その中には、家族の愛や守ることの難しさ、そして成長の可能性がたくさん詰まっていました。

 特に、坂東龍汰さんが演じた自閉スペクトラム症の弟・美路人(みちと)と、彼を支える兄・洸人(ひろと)の関係性は、親子にも通じる愛の形を感じさせてくれました。

 そして、ライオンの母親が抱える背景もまた、「守る愛」を考える上で心に残る部分でした。

 この記事を書いている今私は第8話まで見ているのですが、ここまでを見て私が感じたことを、少し共有させてください。

 洸人は、両親を事故で亡くしてから弟の親代わりとして生きてきました。

 美路人が安心して暮らせるよう、ルーティーンや予定を「見える化」し、変化を持ち込まない工夫を徹底してきたその生活には、弟を思う強い愛情が感じられました。

 でも、洸人が「守る」ことで必死だった生活は、ライオンの登場によって少しずつ変わっていきます。

 美路人がこれまで避けてきたような新しい経験に挑戦し始め、それが彼の表情や行動に大きな変化をもたらすんです。

 第4話で洸人が語ったセリフがとても印象的でした。

「最近みっくんの見たことない顔ばっかり見てるなぁって、今までぼくがみっくんの可能性狭めてたのかなぁって」

 この言葉には、洸人が自分のしてきたことを振り返りながら、守るだけではなく、弟の可能性を信じることの大切さに気づき始めた気持ちが込められているように感じました。

 一方で、ライオンの母親もまた、必死に息子を守ろうとしていました。

 夫のDVから逃れるために嘘をつきながらでも子どもを守ろうとするその姿には、胸が痛くなります。

 それでも、彼女がどれだけ息子を大切に思い、守り抜こうとしていたかが伝わってきました。

 洸人が弟を守る姿と、ライオンの母親が子どもを守る姿は重なる部分もありますが、彼女の愛はより切迫した状況と隣り合わせで、自分自身を追い詰めながらのものだったように見えます。

 こうして比べると、守る愛の形も本当にさまざまだと感じます。

 親や保護者にとって、子どもの安全を守ることは最優先です。

 特に発達障害のあるお子さんの場合、環境を安定させることに努力されている方も多いでしょう。

 でも、このドラマを見て、「守るだけではなく、時には変化や挑戦を経験させることも成長のために必要なんだ」と感じました。

 美路人がライブペイントに挑戦したり、ライオンのための花束を買いに行ったりする姿は、彼が新しい可能性を広げていく瞬間でした。

 その変化を目の当たりにした洸人もまた、弟の成長を見守る勇気を少しずつ持てるようになったのだと思います。

 洸人と美路人の兄弟関係は、親子にも似ています。

 洸人は、守るだけでなく、弟の成長を支える責任を感じながら、自分自身も変わっていきました。

 その姿には、家族に対する愛や責任について考えさせられるものがあります。

 ライオンの存在や、彼の母親の背景を含めて、このドラマはさまざまな形の「守る愛」を描いています。

 それぞれの愛が、ただの保護ではなく、成長を信じるものへと変わっていく様子はとても温かく、感動的でした。

 『ライオンの隠れ家』は、守ることと成長を支えることのバランスがいかに大切かを教えてくれるドラマでした。

 守りたいという気持ちは、兄弟でも親子でも変わらないものですよね。

 でも、守るだけでなく、挑戦を見守る勇気を持つことが、愛する人の未来につながるのだと気づかされました。

 このドラマを通じて、皆さんも「守る愛」について改めて考えたことがあれば、ぜひ教えてください!

 本年これで最後のブログになります。

 最後まで読んでくださった方々、ありがとうございます。

 来年も様々な角度から記事を書いていこうと思います。皆さんの子育てのなにかヒントになれたら幸いです。

 そして、今年一年を振り返り思うような子育てができなかったなあと感じられている方は、来年こそ笑顔が増えるよう一緒に頑張ってみませんか?

 お試しカウンセリングでお待ちしております。

大人も子どももすべての人が自分を好きと思え、笑顔で子育てができるよう応援しています。

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