【発達障害の疑問】発達障害児の子育てで大変なこと3選

発達障害の素朴な疑問にお答えします

こんにちは

発達障害児の子育て専門カウンセラーHERAI(ヘライ)です。

子育てには苦労はつきものですが、特に発達障害があるお子さんの子育ては、多くの苦労を伴います。

発達障害のあるお子さんを育てたことがない方には、いったい何がそんなに大変なのか想像できないことも多くあるでしょう。

今日は、私自身の経験を通して感じた、発達障害児の子育てで大変だったこと3選をお伝えします。

あくまでも、私の話です。発達障害といっても、その特性は千差万別。
そして、そこに携わる大人たちも千差万別。
私が感じた苦労を全ての発達障害のあるお子さんを育てている方が感じているわけでもなければ、私が感じていない苦労を感じてらっしゃる方も多くいらっしゃいます。
繰り返しますが、あくまでもこれは1例です。

私の息子は自閉スペクトラム症(ASD)です。

そのこのことがわかる以前、私が直面した困難の中で、最も大変だったことは次の3つです。

話すことが難しい子

息子は言葉の発達がすごく遅かったわけではありませんでしたが、保育園でのコミュニケーションが難しかったです。

家では饒舌におしゃべりをするのに、保育園では朝から晩まで一言も話さないことが続いていました。

周りの子どもたちは元気に会話を楽しんでいる中、息子はいつでも一人。黙ってブロックを並べたり、絵を描いているだけ。

元気のいい子におもちゃをとられても、うっかり腕や足が息子の体にあたっても「やめて」「痛い」が言えませんでした。

それを見るたびに、心が痛むとともに、なぜ伝えられないのかわからずイライラもしました。

発表会など人前に出るときは、さらに緊張が強まりうなずくことすらできないことも。

保育園の先生も困っており、会の進行を妨げるかもしれないと、申し訳ない思いでいっぱいでした。

こだわりの強い子

息子は服装や髪形に強いこだわりがありました。

気に入った洋服しか着ない、髪型もいつも同じ

3枚組の靴下やパンツも、そのうち1枚しか着ない、全て気に入らないということもよくありました。無駄なお金をたくさん使いました

子どもの服はすぐに小さくなりますが、サイズ替えも大変でした。

サイズが変わると、同じデザインのものが売られていないことがよくありました。

どこにでもあるような、白や黒のTシャツやジーンズなどを着てくれたらよかったのですが、当時の息子が好んでいたのは、ピンクやうすい緑の総柄のズボンや、無地のTシャツにワッペンをつけたもの。

サイズが上がると、総柄のズボンなんて滅多にありません。

ワッペンも気に入らないと付け直し。どれがいいのか息子と確認しながら付けても、着るときになったらやっぱり思ったのと違うと言われ、着てもらえないこともありました。

せっかく悩みに悩み用意した服を着てもらえないときは、怒りと虚しさを感じました。

髪も当時は長く伸ばしていて絶対に切ることを拒んでいました。

どこに行っても女の子に間違えられ、周りに私の趣味でそうさせていると思われているんじゃないかと、すごく肩身の狭い思いをしました。

偏食の子

食事の時間は常に戦いでした。

息子は偏食が激しく、特定の食べ物しか受け付けませんでした。

ヨーグルトやハンバーグなど、特定のメーカーのものしか食べません。

わからないだろうと、違うメーカーのものをこっそり出しても、わずかな違いを見抜き、形が違う、大きさが違う、色が違う、においが違う、食べた感じが違うと一口も口にせず残すことも多くありました。

それくらいの違いがなんだというのか、いいから食べろと息子を怒鳴りつけたり、文句ばかり言うならもう何も食べるなと食事を片付けてしまい、息子を泣きわめかせてしまうことが多々ありました。

普段食事を用意しない主人や義母が、もう食べられるもの食べさせとけばいいじゃないかと言ってくると、自分がしないからいい加減なことばかり言ってと腹が立って仕方ありませんでした。

また、息子は体が小さめで便秘もあったので、なんとかバランスの良い食事をと必死でした。

しかし、苦しい日々の中で、私はよき理解者との出会いと息子の特性の理解によって救われました。

息子の言葉が発達するにつれ、自ら保育園ではすごく緊張して恥ずかしいということを、私に伝えてくれました。

人よりも緊張や不安を感じやすいという特性を持っていたのです。

保育園の先生も息子の特性を考慮して、無理なく保育園での活動に参加できるよう気遣ってくれました。

そんな先生の姿に、息子も安心したのでしょう。だんだんと保育園でも、お話ができるようになりました。

療育の先生や、ペアレントトレーニングから自閉スペクトラム症の特性についても学びました。

こだわりの強さ、感情を言葉で表すことの難しさ、独特な感覚、私の感じていたイライラの原因は全て息子の特性からくるものでした。

羽ばたく鳥

息子の特性を知ることで、私は今までのイライラってなんのためだったんだろうと考えるようになりました。

特性についてイライラするということは、太陽が東から昇ることに文句を言うようなものです。

東から太陽が昇るのが嫌ならば、そこにカーテンでも引けばよいのです。

息子の特性をなんとか変えようとするのではなく、イライラしないようこちらの対応を変えればよいのです。

そのことに気づいた今では、私は息子の特性を受け入れる心を大切にし、彼と共に成長しています。

彼の個性を理解し、サポートすることで、私たちの関係は以前より穏やかでよいものになりました。

彼が私に教えてくれたことは、受け入れることの大切さです。

あなたも同じような経験をしているかもしれません。

しかし、私のように、正しい知識を持ち受け入れる心を持つことで、子育ての負のループから抜け出し、よりポジティブな未来が待っていることを知ってください。

あなたもお子さんの特性を受け入れ、より愛することができるようになります。

学ぶことに挑戦する心、お子さんのことを受け入れる心はご自分の心の土台がしっかりと整っていないと持続することが難しいです。

心の土台をしっかり作り上げるのに、カウンセリングはとても有効です。

1秒でも早く、あなたもお子さんも笑顔で過ごせるようになりたい、内なる力を発揮して生き生きと過ごしたいと感じているならば、ぜひ一度お試しカウンセリングをお申し込みください。

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