
こんにちは ゆる楽メンタルカウンセラーのへらいえつこです。
新学期が始まり、1週間ほど経ちましたね。
発達障害や発達に特性のあるお子さんを育てていると、この時期はとくに「うまくやれているかな」「先生とうまく話せているかな」と、親として気になることが多くなるものです。
つい毎日、「今日はどうだった?」「困ったことなかった?」と聞いてしまう。
けれど返事はそっけなく、「べつに」「ふつう」「…疲れた」など、会話が広がらず、モヤモヤしてしまうこともあります。

今日は、そんなときに親としてどんな心の持ち方をすればよいのか、考えてみたいと思います。
「話さない」のではなく、「話す余裕がない」のかも
学校生活は、大人が思っている以上にエネルギーを使うものです。
教室という空間の中で、人の話を聞き、自分の考えを整理し、相手に合わせながら過ごす——。
とくに発達の特性がある子にとっては、音や光、ルール、他の子どもの存在など、ひとつひとつが刺激になります。
それを1日中がんばって過ごして、やっと家に帰ってきたとき、すでに「心のエネルギー」は使い切ってしまっている状態かもしれません。

そんなときに「今日はどうだった?」と聞かれると、
「うまく説明しないといけない」
「ちゃんと話せないといけない」
と無意識に感じ、プレッシャーになってしまうこともあります。
決して「話したくない」のではなく、「話す余裕がない」だけなのです。
聞かなくても、見守っていることは伝わります
では、親として何も聞かない方がよいのでしょうか。 そうではありません。
大切なのは、「聞くこと」ではなく、「安心できる存在でいること」です。
「話したくなる空気」をつくる
無理に聞き出すよりも、自然と話したくなる雰囲気を大事にします。
たとえば、「おかえり、がんばってきたね」とだけ伝えて、あとは子どもが話し出すのを待ってみる。
親が先に「今日はお母さんも疲れたな〜」とポロッと話すことで、子どもが「自分の話もしていいんだ」と感じることもあります。
「見守る=何もしない」ではない
声をかけなくても、そばにいて、安心していられる場所をつくってあげる。
それだけで、子どもは「大丈夫」と感じられます。
子どもを信じて、必要なときに助ければいい。
そのスタンスこそが、「内なる力」を育てるサポートになります。
「あなたはそのままで十分」――親の安心が、子どもの力になる
親として心配になる気持ちは自然なことです。
でも、毎日の声かけが「報告の義務」のようになってしまうと、子どもも親も疲れてしまいます。
子どもがうまく話せない日は、「今日もがんばって帰ってきた」そのことを、まず認めてあげてください。

そして、「あなたはそのままで十分だよ」というメッセージを、言葉にせずとも伝えていきましょう。
親が落ち着いていることが、子どもにとっての「安心の基地」になります。


子どものことが気になりすぎて、親自身の心が疲れてしまうこともあるかもしれません。
そんなときは、「親だからがんばらなきゃ」と一人で抱え込まず、話せる場を持つことも大切です。
あなたが楽になることで、子どもも楽になります。
私のカウンセリングでは、親御さんの気持ちの整理や、関わり方のヒントを一緒に考えるお手伝いをしています。
気になる方は、ぜひお気軽に「お試しカウンセリング」をご利用ください。
大人も子どももすべての人が自分を好きと思え、笑顔で子育てができるよう応援しています。
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