こんにちは
内なる力を引き出すカウンセラーHERAI(ヘライ)です。
夏休みも中盤、毎日の猛暑に加え家事・育児・仕事に追われ、つい子どもの話をないがしろにしてしまっている、そんな親御さん多いのではないでしょうか?
忙しい毎日ですが、今日は短時間でもしっかりとお子さんとの関係を築ける、聞き上手になれるコツを3つご紹介しますね。
1.自分の話したい気持ちはいったんがまん
お子さんの話を聞いているとき、つい自分の意見やアドバイスを言ってしまっているときありませんか?
言いたくなる気持ちは十分わかります。子どもが明らかに間違ったことを言っている場合もありますよね。
でも話している途中で中断されるといい気持ちはしないし、親としてはアドバイスのつもりでも子どもにとってはただの説教、もう話したくないという気持ちになっても仕方ありません。
まずはどんな話でも、中断せず最後まで聞きましょう。
そのうえで、お子さんから「どうしたらいい?」とアドバイスを求められたら、ご自分の考えを言ってみてください。
2.話している相手の様子をじっくり観察
お子さんが話しているとき、スマホを見ながら、テレビを見ながら、仕事をしながらなど、ながら聞きしていませんか?
ながら聞きでは、相手に聞いてもらえていると安心感を与えることはできません。
相手の様子を見て、話しの切れ目にあいづちを打ったり、相手の言葉を伝え返すことで、聞いてもらえているという安心感が生まれます。
忙しいときは、「仕事があるから、3分だけお話聞くよ」と時間設定をしたうえで、話してもらいましょう。
もちろん決めた時間は、あなたもしっかりとお子さんの話を聞いてくださいね。
3.相手の気持ちを考えながら聞く
話を聞いているときは、こんな気持ちになったのかなと想像して「こう思ったの?」と聞いてみましょう。
こうだったに違いないと決めつけて不用意に「大丈夫だよ」「気のせいじゃない」なんて言葉をつかってはいませんか?
そういう言葉を聞いてしまうと、「言っても無駄」とお子さんは思ってしまいます。
いくら親子でも、物事の感じ方は違うのです。
あなたにとってどうでもいいことが、お子さんには重大なことだったり、その逆もまたあるのです。
親子の会話例
今から、同じ場面での親子の会話の例を2つ挙げます。
普段のあなたとお子さんの会話はどちらに近いか考えてみてください。
例1)コツを使っていない会話
子「お母さん、お母さん」
母「何? いまご飯作らなきゃいけないんだけど」(野菜を切り出す)
子「お母さん、今日Aくんに嫌なこと言われたよ」
母「どうせ先になんか言ったんでしょ」
子「ちがうって、Aくんがぼくのことのビビリマンっていうんだ」
母「あはは、まちがってないじゃん、ビビりだもん」
子「なんだよ!笑うんじゃねーよ!」
母「何きれてんの? そんな怒るくらいなら、ビビらないようにすればいいじゃん。だいたいあなた、何やるにしてもビビりすぎなのよ。やってみたらできるかもしれないんだから、まずはやってみなさいよ」
子「うっさい!なんにもわかってないくせに、もういいよ!」
例2)コツを使った会話
子「お母さん、お母さん」
母「何? もうご飯作る時間だから、5分だけなら聞くよ」(手を止める)
子「うん5分だね、あのね、今日Aくんに嫌なこと言われたよ」
母「あら、どんなこと言われたの?」
子「ビビリマンって…」
母「ビビリマン? どんなことをしたときにそう言われたの?」
子「Aくんが階段の5段目から飛んでたから、危ないよって言ったんだ。」
母「うんうん、そうなんだね」
子「そしたら、お前はビビリマンで飛べないから、そんなこと言うんだって…」
母「そうか、ビビリマンって言われて悔しかったの?」
子「悔しいっていうか、ぼくは本当にAくんがケガをしないか心配だったんだよ」
母「心配だったんだね。伝わらなくて悲しかった?」
子「うん、そうかな。悲しいし、わかってほしかった」
母「そうだね。わかってもらえないのは悲しいよね。」
子「どう言えばよかったのかな?」
母「そうだねぇ。お母さんだったら、ビビリマンって言われたら、Aくんがケガをしないか心配でビビってるんだよ。って言うかな。それでもバカにしてくるようなら、心配なのにバカにするなんて悲しいって言うよ」
子「悲しいなんて伝えるの、なんか恥ずかしいかも」
母「恥ずかしいんだね。悲しいじゃなくてほかの言い方もあるかもしれないよ」
子「そうか、ちょっと考えてみるね」
聞き上手は話させ上手
ご紹介した3つのコツを使うことで、お子さんの話をしっかりと聞くことができます。
聞き上手は話させ上手です。
相手に気持ちよく話してもらうことで、短時間でも安心感と満足感を得ることができ、信頼関係が深まります。
また、子どもが口をきいてくれないとお悩みの方は、この3つのコツを使えていたか振り返ってみてください。
意識してもなかなか3つのコツを使うことができないという方は、不自由な固定観念やお子さんに過度な期待を持っているかもしれません。
カウンセリングを受けることで、そのような考え方のくせを改善したり、お子さんとの適切な距離感を保てるようになっていくことができます。
興味のある方は、お試しカウンセリングへお申し込みください。
大人も子どももすべての人が自分を好きと思え、笑顔で子育てができるよう応援しています。