こんにちは 発達障害児の子育て専門カウンセラーHERAI(ヘライ)です。
わが子の発達が気になって、勇気を出して専門家のところに相談に行ってみたものの、「様子を見ましょう」と言われてしまったというご経験をしたことがある方いらっしゃるのではないでしょうか。
この言葉は、親御さんにとって不安を和らげる一方で、具体的に何をどう見ればいいのか分からず、戸惑いを感じることもあるでしょう。
今日は「様子を見る」ことの意味と具体的な方法について詳しく説明していきます。
「様子を見ましょう」と言われたら
「様子を見ましょう」と言われると、すぐに具体的な行動に移したくなるものです。
しかし、この段階では焦らずに子どもを観察することが重要です。
特に、「発達障害」というフィルターをかけずに、子どものありのままの姿を観察することが求められます。
フィルターをかけると、すべての行動が問題に見えてしまいがちです。
それよりも、日常の中で子どもがどのように過ごしているのか、どんなことを楽しみ、どんな場面で困っているのかをしっかり見ていきましょう。
様子を見る=ありのままの子どもを見る
「様子を見る」とは、ただ観察するだけではありません。
子どもが自然体でいられる姿を観察し、その中で気になる点や困っている点を見つけることです。
例えば、友だちとの遊び方、家庭での行動、好きなことや苦手なことなどを注意深く見てみましょう。
具体的には、以下の点に注目すると良いでしょう。
- 日常生活: 食事や睡眠、遊びの時間にどのような行動をするか。
- 社会的スキル: 友だちや家族とのコミュニケーションの様子。
- 感情表現: 喜び、怒り、悲しみなどの感情をどのように表現するか。
- 学習: 新しいことを学ぶときの反応や興味の持ち方。
これらを観察することで、子どもが本当に困っていることや、成長とともに解決しそうなことが見えてくるはずです。
困りごとの洗い出しが必要です
子どもの様子を観察する中で、具体的な困りごとを洗い出すことが重要です。
困りごとを洗い出す中で、子ども自身がどのように感じているかを理解することが求められます。
親の視点だけでなく、子どもの視点からも考えることが大切です。
例えば、以下のような質問を自分に投げかけてみましょう。
- どんな場面で子どもが困っているのか?
- 困っているとき、どのような行動をするのか?
- 子ども自身がどのように感じているのか?
これらの質問に答えることで、子どもが本当に困っていることが明確になります。
その上で、どのようなサポートが必要かを考えることができます。
療育虐待になりかねない、わが子の苦手克服
ここでは、私の経験をお話しします。
私は診断が出る前に、勝手に息子の弱いところを見つけては、苦手を克服させようと必死になっていました。
息子が嫌がることや、できないことを強要してしまったのです。
このような行動は「教育虐待」とも言えますが、療育の場面では「療育虐待」となることがあります。
子どもが嫌がることを無理にさせようとすると、かえって子どもの自信を失わせ、ストレスを増やしてしまいます。
例えば、私の息子の場合、目で見たものを真似することが苦手でした。お手本通りに書いたり、動いたりすることです。
それにも関わらず、私は訓練さえすれば克服できるはずだと思い込み、お絵かきをするためのワークをやらせたり、お遊戯の動画を見せてはその通りに踊らせたりしました。
息子は自分の描きたいように描き、踊りたいように踊りたがりましたが、私はそれを許しませんでした。
初めは息子も私の期待に応えるよう頑張っていましたが、私のダメ出しが続きある日クレヨンと紙を持っていくと、ぽろぽろと涙を流し「できない」とつぶやいたのです。
いつも嫌なことがあるときは、大きな声で癇癪を起こす息子が、押し殺したようにつぶやいた「できない」という声を聴いたとき、私は自分がしてきたことの罪の重さにはっと気づきました。
フィルターを外して見えるもの
「様子を見る」という言葉の背後には、子どもをありのままに受け入れる姿勢が必要です。
発達障害というフィルターを外し、子ども本来の姿を理解し、愛することが大切です。
そして、もし子どもを見る目が曇ってしまっていると感じたら、カウンセリングを試してみるのも一つの方法です。
私の提供する「親子のためのペアトレコース」では、お子さんの姿を客観的に観察するスキルやマインドを身につけることができます。
子どもの成長を見守り、支えるために、親としてできることを一緒に考えていきましょう。
まずは、お試しカウンセリングに来てみてください。きっと新しい気づきと、安心を得られることでしょう。
大人も子どももすべての人が自分を好きと思え、笑顔で子育てができるよう応援しています。
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