こんにちは。発達障害児専門カウンセラーHERAIです。
本日も発達障害の素朴な疑問に答えていきますよ。
今日テーマは「発達障害は”ある”ものなのか、”もつ”ものなのか」について考えていきます。
発達障害はあるものと考えます
結論から言うと、私は発達障害はあるものだと考えています。
障害があるという言い方の場合、発達障害=発達(の仕方に特徴のある人が、社会との間に)障害(が生じている)という印象です。
一方、障害をもつと言い方になると、発達障害=発達(の仕方になんらかの)障害(をもっている)という印象を持ちます。
このため、発達障害をもつという言い方をとても嫌がる人もいます。
発達障害の障害とは社会とのミスマッチによって起こります
私は、発達障害は社会とのミスマッチだと思っています。
社会とのミスマッチとは、社会がこういうしてほしい、こうするべきという期待やルールがある一方で、個人がそれに対応できないということです。
対応がうまくできないと、問題が生じます。
このミスマッチこそ、発達障害の根源であると考えます。
どのような問題が起きるかは、個々の特性により異なります。
社会はこのミスマッチを個人の努力不足や怠慢だと非難するのではなく、特性を理解し適切な支援や配慮をすることが求められます。
ADHDの子は教室だと問題児だが、野外活動では活発な子になる
例えば、ADHDの児童を考えてみましょう。
この子は衝動性が激しい(気になったらぱっと動いてしまう)という特性を持っています。
すると、授業時間ずっと机に座っているのは難しく、廊下で誰かの足音が聞こえたら気になって教室を出てしまったり、教室に貼ってあるポスターが気になって授業と全く関係ない発言をしてしまったりします。
これは授業を妨げる行為とみなされ、この子は問題児だということになってしまいます。
ところがこの子を野外活動へ連れて行ったらどうでしょう。
この子は持ち前の行動力と好奇心で、活発に活動に参加し、リーダーシップを発揮したり、他の子が見つけられないような発見をすることがあるのです。
同様にASDの子も、学校の授業には全く興味がなく宿題もしないような子でも、自分の好きな将棋や囲碁で大人にも負けない素晴らしい成績を残したりする子もいます。
LDの子だって、自分の体験したことを作文で書くことはできなくても、絵で表現したら素晴らしい作品を作ることができたりします。
環境や条件を特性に合わせたものに変えてあげると、その子の内なる力が発揮され、障害になるものはなくなります。
障害があるものと考えると、減らすことも可能です
その子の脳の特性を消したり、減らしたりということはできません。
しかし、一人一人の特性を理解し、適切な支援と配慮で環境を整えてあげることで、障害は減らすことが可能です。
保護者や支援者に求められるのは、その適切な支援と配慮なのです。
適切な支援と配慮の仕方がもしわからないのなら、ご相談ください。
カウンセリングでは、保護者の方のお悩み事、お子様の困りごとをお聞きし、親子で内なる力を発揮できる方法をご一緒に考えます。
興味のある方は、お試しカウンセリングへお申し込みください。