
こんにちは ゆる楽メンタルカウンセラーのへらいえつこです。
子どもが言うことを聞かないとき、「どうして素直にできないの?」とモヤモヤしたり、ついきつく叱ってしまって自己嫌悪…そんな経験、ありませんか?

でも少し視点を変えると、「言うことを聞かない」=困った行動ではなく、「育ってきている証拠」として受け止められるようになるかもしれません。
それって本当に「困ったこと」?

「また反抗してきた」「指示を無視する」「何でも“いや”って言う」
こんな行動が続くと、「親の言うことをちゃんと聞けない子」だと心配になりますよね。
でも、こういった行動は発達の一部としてごく自然なこと。
特に3歳ごろ、7〜8歳ごろ、思春期前後などは、自我や社会性が育っていく時期で、「親に従うより、自分で考えたい」気持ちが強くなってくるのです。
子どもにとって「言い返す」「自分の意見を通そうとする」は、自立に向かうサインともいえます。
言うことを聞かない=信頼している証?
アドラー心理学では、「人は対等な関係の中でこそ、自分を出せる」とされています。
つまり、子どもが自分の意見や感情を出してくるのは、親との関係が安心だからこそでもあります。
もちろん、何でもわがままを通すことを許すという意味ではありません。
ただ、「言うことを聞かない」ことにすぐ怒るのではなく、「この子は、今どうしたいんだろう?」と内側にある気持ちに目を向けてみることで、見えるものが変わってくるはずです。
「主張」はぶつかり合いではなく、対話のチャンス
では、そんな時どう向き合えばいいのでしょうか。いくつかのヒントをご紹介します。

1.反抗は「悪いこと」ではなく「必要なプロセス」
親の言う通りに動く子は「楽」かもしれません。
でも、将来の自立を考えたとき、自分の意見を持ち、表現できる力はとても大切です。
→「反抗=成長の階段」ととらえることで、親の心にも余裕が生まれます。
2.「そう思うんだね」と一度受け止めてみる
つい「ダメでしょ!」「聞きなさい!」と強く言ってしまいがちですが、子どもの主張を「対立」ではなく「対話」に変えるためには、まず受け止めることが大切です。
→ 否定せず、「そう思ったんだね」「そうしたかったんだね」と言葉にして返すことで、子どもも落ち着きやすくなります。
3.「ちゃんと育てる」より「その子らしく育つ」ことを大切に
親が「こうあるべき」と思っている姿と、子どもが本来持っている性質や育ち方にはズレがあることもあります。
→ズレを無理に直そうとするのではなく、「この子はこの子」と受け止めていくことで、親も子もラクになれます。

子どもを信じる力が、子育てを支える
子どもが言うことを聞かないとき、「どうしてこんなに大変なんだろう」と感じることがあるかもしれません。
でもそれは、子どもが「自分で考える力」を育てようとしているから。
反抗や主張は、決して“ダメな子”の証ではありません。
それは、親を信じて、ぶつかってきている証でもあります。


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