
こんにちは ゆる楽メンタルカウンセラーのへらいえつこです。
「今日こそ怒らずにいよう」と思っていたのに、また子どもに怒鳴ってしまった…。
そんな夜、眠る前に自己嫌悪で胸が苦しくなること、ありませんか?
でも、「怒る=ダメな親」と思いこむ前に、その怒りが何のために出てきたのかを、一緒に考えてみませんか?
怒りは、“目的をもって使われる感情”
アドラー心理学では、「人の感情や行動には必ず目的がある」と考えます。
怒りも、ただ出てきてしまった感情ではなく、自分の中の何かを達成するために選ばれているのです。
たとえば──
- わかってほしかった
- 気づいてほしかった
- 限界にきていることに気づいてほしかった
- 子どもに動いてほしかった
そんな思いをうまく伝えられないとき、私たちは無意識に「怒り」を使って伝えようとしてしまうことがあります。

「怒鳴る親になりたかった」わけじゃない
怒りは、悪者ではありません。
ただそれは、「本当はこうしてほしい」という気持ちが届いていないときの手段になってしまっているだけです。
たとえば…
- 疲れているのに、子どもが騒いでいる → 「少し静かにして」がうまく言えなくて怒鳴る
- 何度言ってもやらない → 「協力してほしい」が届かず、声を荒げてしまう
怒ってしまったあとに残るのは、後悔と自己嫌悪。
でも本当は、「怒りたい」のではなく、ただ「わかってほしい」だけだったのではないでしょうか。
怒ってしまった自分を責めずにできること
怒らない完璧な親になる必要はありません。
でも、「怒ってしまったあと、どう自分と向き合うか」は変えられます。
1.「私は何をわかってほしかったのか?」と問いかける
怒りのあと、自分にこう問いかけてみてください。
「私、何を伝えたかった?」「本当は、どうしてほしかった?」
→ 「ひとりでがんばってた」「助けてほしかった」「ちゃんと見てほしかった」
そう気づけるだけで、少し心がやわらぎます。

2.怒らないより「本音を別の形で伝える」ことを意識する
たとえば、
「ちゃんとして」→「お母さん、ちょっと疲れてるから手伝ってくれると助かる」
「もう!なんでやらないの!」→「あとどれくらいかかる?教えてもらえるとうれしいな」
怒りのエネルギーを、「伝える力」に変えてみましょう。
3.小さな“自分ケア”を日常に取り入れる
怒りが爆発するとき、多くは心が疲れているサインでもあります。
少しでも余白があると、感情も落ち着きやすくなります。
→ 深呼吸、お茶を飲む、ノートに書く、1人になれる時間をつくるなど、小さなケアを習慣に。

怒ってしまうあなたにも、意味がある
「またやってしまった…」と落ち込むあなたは、きっと子どもを大切に思っている人です。
思いがあるからこそ、伝わらないもどかしさが怒りになるのです。
怒りの奥にある「わかってほしい」を自分で見つけてあげられたとき、子どもとの関係も、自分自身へのまなざしも、少しずつやさしく変わっていきます。



💡「感情に振り回されてつらい」「怒りを減らしたいけど、うまくできない」
そんなときは、お試しカウンセリングでご自身の気持ちを整理してみませんか?
怒りの裏にあるあなたの想いを、一緒に言葉にしていきましょう。
大人も子どももすべての人が自分を好きと思え、笑顔で子育てができるよう応援しています。
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