こんにちは 発達障害児の子育て専門カウンセラーHERAI(ヘライ)です。
就学相談についての記事も6つ目となりました。
今回が就学相談に関しては最終回です。
今回は、就学相談会(就学相談)の具体的な内容とその後の流れをお伝えします。
ただし、就学相談会を実施する自治体によって流れは変わってきますので、おおよそのイメージとして捉えてください。
就学相談会の目的
以前の記事「4・5歳児の親御さん必読!小学校の「就学相談会」の実態」では、おおまかなことだけをお伝えしました。
お住まいの自治体によって、就学相談会と銘打って日時を指定し大規模で行っているところ、就学相談として随時教育委員会で個別に対応するところなど、そのやり方は様々です。
(この記事では「就学相談会」という言葉を使わせていただきます)
就学相談会として行う自治体の場合は、7~9月頃開催されるところが多いです。
いずれの場合にせよその目的は「お子さんにとってベストな環境を用意すること」です。
そのために、親御さんや現在通われている保育園・幼稚園・児童発達支援事業所などからお子さんの情報を集め、総合的かつ専門的な視点から就学先を決定するのです。
就学相談会で聞かれること
就学相談会では、事前に提出した書類をもとにお子さんの成育歴や現状での困りごと、また診断や検査を受けたことがある場合はその結果についてなどを聞かれます。
質問には正確かつ簡潔に答えられるように準備をしておきましょう。
提出した書類の控えやサポートブックを持っていき、質問に対し答えられないということがないようにしましょう。
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就学相談会で伝えること
就学相談会では担当者からの質問に答えるだけではなく、親御さんの今の段階での希望や不安、疑問も伝えてください。
就学先がどこがよいのか決めかねているならば、何がネックになって決めかねているのかを伝えましょう。
また志望の就学先が決まっているのならば、なぜそこを志望するのか、そこがお子さんにとってベストである理由を伝えましょう。
就学先の見学がこの時点でまだであれば、見学が可能なのか、また見学先で見るべきポイントはどこなのかなども質問することができます。
メモの準備は必ずしておいてください。
担当者の名前、質問内容、解答内容などメモしましょう。後から言った言わないのもめ事になるのを防ぎましょう。
担当者と話せるチャンスは多くありません。就学までに多くても2.3回でしょう。
時間も短いところでは10~15分程度になるでしょう。
話すべきこと、聞くべきことを事前に準備しておかないと、何しに行ったんだろう?ということになってしまいます。
親御さんが能動的に動くことが、お子さんにとってのベストな環境を用意するうえで一番すべきことです。
相談会後の流れ
相談会後、お子さんの就学先の仮決定がなされます。11月くらいに通知が来るところが多いようです。
その頃には、お住まいの学区の小学校で就学前健診を行う所も多いのではないでしょうか。
就学前健診はたくさんの子どもと一緒に健診を行うのですが、その際に困りごとが起きそうなときは、事前に教育委員会に相談をしておきましょう。
就学相談会の時に、健診の流れを聞いて、配慮が必要な場合はお願いしておくといいでしょう。
健診の際に、その学校の校長先生や特別教育担当教員に就学後の相談をできる場を設けている学校もあります。
お住まいの学区への就学を希望されている方は、そのような機会もぜひ利用して、学校側とのつながりを作っておくとよいでしょう。
就学先の仮決定の通知が来たあと、その結果を踏まえて再び面談の場が設けられたり、異議がなければそのまま決定となる場合もあったり、自治体によって様々です。
もし、異議のある場合はあきらめずに面談の機会を設けてもらえるよう働きかけてください。
面談を何回かした後、本決定になるのは1~2月頃のところが多いです。その決定に不服であれば、さらに面談を重ねることもできます。
他の学校の通級を希望した場合、どこの学校になるか決まるのは3~4月です。
本当にギリギリまで落ち着かない状態が続きます。
まとめ
説明したように、就学相談会とはお子さんにとってベストな環境を用意するため、お子さんの状況や困りごと伝えたり、疑問や心配事を伝える場です。
しかしそれで終わりではない、ということはお分かりいただけたでしょうか?
思い通りの結果にならないときもあるかもしれません。しかし、こうしておけばよかった、なんでこうしなかったのだろうという心残りがないようにしてほしいと思います。
お子さんも幼いながらに、お父さんお母さんが自分のために一生懸命なにかしているということはわかっています。愛情は必ず伝わっています。
しかし、決定までのプロセスは長いです。途中で嫌になったり、面談の際に厳しい現実を突きつけられ、心が折れそうになることもあるでしょう。
ご自分の中で、お子さんにとってこれがベストだという強い信念を持つことも大事です。
その一方で、万が一希望する就学先にならなくても、それはそれで行った場所がベストになるよう気持ちを切り替えるということも大事なことです。
長いプロセスの中で、ご自分、そしてお子さんのメンタルケアは重要になってきます。
親御さんのメンタルが沈んでいると、お子さんにも悪影響が及びます。
ご自分でうまくストレスを発散して、お子さんともよい関係を築いていくのが難しいと感じる方は、カウンセラーがお手伝いをすることができます。
お手伝いしてほしいと感じた方は、お試しカウンセリングへお申し込みください。一緒にあなたの内なる力を発揮できる方法を探していきましょう。