こんにちは!
「親子のためのペアトレコース」トレーナーHERAIです。
今回は「ペアトレの基礎知識」シリーズ3回目です。
前回はペアトレの6つのコアエレメントのうち3つについて説明しました。
今回は残りの3つについて説明していきます。
自分の子を他の子と比べて落ち込む、イライラや怒りが常にある、子どもの将来が心配で眠れないというようなお悩みをお持ちの親御さんの一助になれば、と思っています。
6つのコアエレメントとは
1.子どもの良いところを見つけてほめる
2.子どもの行動を3つのタイプに分ける
3.行動理解(ABC分析)
4.環境調整
5.子どもが達成しやすい指示
6.よい行動まで待つ(効果的無視)
前編では1~3のコアエレメントについて説明しました。(前編を読む)
今回は後半の4~6について説明していきます。
4.環境調整
子どもの行動は、環境によって大きく左右されます。
そのため、子どもが好ましい行動をしやすいように、環境を整えることが重要です。
環境調整の具体的な方法
- 誘惑となるものを取り除く
- 必要なものをすぐに取り出せるようにしておく
- スケジュールをわかりやすくする
- ルールを明確にする
5. 子どもが達成しやすい指示
子どもが指示を理解し、実行できるようにするには、
- 短い指示にする
- 具体的な指示にする
- 1つずつ指示する
- 子どもの目を見て指示する
- 子どもの理解度を確認する
ことが大切です。(視線を嫌がる子には無理をさせない)
具体的な指示の例
- 「おもちゃを片付けて」ではなく、「ブロックを箱に入れて」「ぬいぐるみを棚に置いて」「車をおもちゃ箱に入れて」のように、1つずつ具体的に指示する。
- 「静かにしなさい」ではなく、「お話しは本を読んだ後にしようね。今は静かに絵本を読みましょう」のように、代替案を示す。
6. よい行動まで待つ(効果的無視)
子どもが好ましくない行動をしたときは、
- すぐに注意したり、怒ったりするのではなく
- 子どもがよい行動をするまで待つ
ことが大切です。
よい行動まで待つことで、
- 子どもが好ましい行動を学ぶ
- 子どもの自己肯定感が高まる
- 親子関係が良好になる
よい行動が出るまで待つということは、好ましくない行動を無視するということです。
「無視」と言う言葉は誤解を招きやすいので、私は「待つ」と言う言葉を使っています。
まとめ
今回は6つのコアエレメントのうち後半3つを説明しました。
環境調整の中には、子どもを取り巻く人間関係も含まれます。一番身近な親御さんの心の状態はいかがでしょうか?パートナーとの関係は?
わかりやすい指示は、慣れていないと色々なことを長々とつい言ってしまいます。練習が必要です。
よい行動を待つことは、好ましくない行動を無視することと説明しましたが、これも気を付けないと行動ではなく子どもの存在を無視してしまいがちです。
元々発達障害の子どもの子育てに特化したプログラムですが、内容を見ると発達障害の有無に関係なくすべての子育てに共通するコアエレメントだと思いませんか?
私の提供する「親子のためのペアトレコース」にも、この6つのコアエレメントが組み込まれています。
発達障害のあるお子さんの子育てをしている方はもちろん、すべての子育てをしている方に提供させていただいています。
もし、「親子のためのペアトレコース」に興味がある方は、ぜひお試しカウンセリングにお申し込みください。
大人も子どももすべての人が自分を好きと思え、笑顔で子育てができるよう応援しています。