【発達障害の疑問】診断を受けたときのネガティブ感情の捉えなおし方

おしえてー
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こんにちは ゆる楽メンタルカウンセラーのへらいえつこです。

 お子さんが発達障害と診断されたとき、「この子は障害者なんだ」「もう終わった」と感じてしまった方も多いのではないでしょうか。

 今回はそんなネガティブな感情をどう受け入れ、どう捉え直していくかについて、日常の具体例を交えながらお話しします。

 診断を受けたときに湧き上がるネガティブな感情は、誰にでも起こり得る自然な反応です。

 例えば、こんなふうに思うことはありませんか?

「どうしてこの子だけが……」

「もっと早く気づいていれば……」

 こうした感情は、親として子どもを思う気持ちが強いからこそ湧いてくるものです。

 感情を無理に抑え込むのではなく、「そう感じるのも無理はない」と認めてあげましょう。

 それだけでも、心が少し軽くなることがあります。

 感情を受け入れた後、「でも、この見方だけじゃないよね」と自分に問いかけてみます。

例えば

 ネガティブな反応: 「この子は障害者なんだ……」

 捉え直し: 「この子には他の子にはない、とってもステキな特性がある

 ネガティブな反応: 「この子は普通に生きていけないのでは?」

 捉え直し: 「この子は普通とは違うとっても面白い人生が待っているかも

 ネガティブな反応: 「他の子と比べて全然できていない……」

 捉え直し: 「この子なりにちょっとずつできてきている

 捉え直しは、「こう考えなければいけない」と無理をする必要はありません。

 別の見方を少しずつ試すことで、ポジティブな解釈が自然と身についていきます。

 親が自分の感情を捉え直す練習をしていると、自然と子どもへの接し方も変わっていきます

 例えば、診断を受けたときに「もう終わりだ」と感じる気持ちを「ここがスタートライン」と捉え直すだけで、日々の子育てに前向きなエネルギーが生まれます。

 ネガティブな反応: 「この子は普通の子じゃないんだ……」

 捉え直し: 「診断があったからこそ、この子に必要なサポートを受けられるチャンスがうまれたんだ」

 ネガティブな反応: 「支援を受けるなんて、親として失格かも……」

 捉え直し: 「子どもに適した支援をさがすのも、親としての大事な役割

 親自身が自分の感情を捉え直す姿勢を持つ場面を、子どもはしっかりと見ています

 だからこそ親自身の捉えなおしが、子どもの言葉や行動にも良い影響を与えるのです。

 一見ネガティブにしか見えない出来事でも、視点を少し変えてみるとポジティブな面も見えてくるものです。

 ネガティブなことしか考えられなくなったら、一度視点を空へ移して大きく背伸びをしてみましょう。

 そして他の見方はできないか、冷静に考えてみてくださいね。

 さて、実際にポジティブ変換を試みると、うまくいかないことも多いかもしれません。

 ネガティブな感情に囚われているとき、ポジティブな言葉が自然に出てくることは少ないものです。それは当たり前のことです。

 そんなときにこそ、カウンセリングが役立ちます。

 カウンセリングでは、感情を無理に変えようとするのではなく、寄り添いながら捉え直しのサポートをしていきます。

 一人では難しいと感じたら、まずはお気軽にお試しカウンセリングを受けてみてくださいね。

大人も子どももすべての人が自分を好きと思え、笑顔で子育てができるよう応援しています。

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